Claudeで作るAIエージェント
Claudeは米Anthropic社のAIモデルです。2026年夏時点のラインナップは3段階に分かれます。最重量級タスク向けの「Opus 5」(2026年7月リリース)、性能とコストのバランスが良く標準モデルとなっている「Sonnet 5」、そして速度重視の「Haiku 4.5」です。最新モデルは100万トークンのコンテキストに対応し、料金は標準レートで課金されます。
Claudeで構築したAIエージェントは、時間のかかるタスクで実力を発揮します。80ページの契約書を読み込む、会話全体を通じて一貫した役割を保つ、複数の工程を途中で迷わずやり遂げる、といった作業です。GPTProでは同じ指示をClaude・GPT・Gemini・Copilot・Mistralに同時に与えて、数分で結果を比較できます。
- GPT、Gemini、Mistralと比較可能
- プログラミング不要で設定完了
- 無料トライアル実施中
AIエージェント構築における Claude の強み
長文・複雑な指示への追従力
Claudeは会話が長くなっても、最初に与えた指示を最後まで守ります。役割、口調、出力ルール、具体例をまとめて渡せば、他の主要モデルより忠実に従う傾向があります。エージェントに一定の業務範囲を守らせたい場合、これは最も重要な条件です。
問い合わせ対応エージェントが独断で返金を約束したり、契約書チェック用のエージェントが本来の役割を外れて回答したりすると、業務上のトラブルにつながります。Claudeの指示追従力の高さは、このリスクを抑える意味で実務上の価値があります。
超長文書の一括処理
最新モデルは100万トークンのコンテキストに対応しており、書籍数冊分の情報量を一度に読み込めます。契約書、附属書、関連するメールのやり取りをまとめて渡せば、根拠となる箇所を示しながら回答するエージェントを作れます。
実務では、文書を手作業で分割する必要がなくなる点が大きな利点です。コンテキストの短いモデルでは分割によって回答の質が落ちがちですが、Claudeではその手間自体が不要になります。
複数工程をまたぐエージェント業務
Anthropicはエージェント型の業務、つまり計画を立て、工程を実行し、結果を確認するという流れを想定してモデルを設計しています。2026年7月24日に発表されたOpus 5は長時間のエージェントワークフローを主眼に置いており、Sonnet 5はOpusに近い推論力をより低いコストで実現し、本番運用エージェントの標準的な選択肢になっています。
Anthropicが構築したマルチエージェント方式(親エージェントが複数の子エージェントを並行して統括する仕組み)は、社内の検証において単一エージェントより90.2%高い成果を出しています。調査・要約・執筆という複数工程を1つのエージェントに任せても、各段階で人が指示を出し直す必要が少なく、作業が途切れずに進みます。
自然な日本語のライティング
Claudeが書く日本語は硬すぎず、機械翻訳特有の癖が少ないと感じられます。メールの作成、議事録の整理、コンテンツ執筆といった用途では、出力を書き直す手間が比較的少なく済みます。
Anthropicは2025年末にパリとミュンヘンに新オフィスを開設するなど、英語圏以外の市場への投資を進めています。同様に日本語での実務利用にも力を入れており、単なる英語からの直訳ではない、実際の業務で通用する文章を生成できる点が評価されています。
MCPによる既存業務ツールとの連携
AnthropicがオープンスタンダードとしてMCP(Model Context Protocol)を公開しており、これを通じてClaudeエージェントをSlack、Drive、CRM、社内データベースなど既存のツールに接続できます。対応済みのコネクタであれば、コードを書く必要はありません。
欧州ではQontoやDoctolibといった企業が、フランスのプラットフォームDustを通じてMCP対応のClaudeエージェントを業務に組み込んでいます。同様の発想で、Chatwork、LINE WORKS、freeeやマネーフォワードといった国内でよく使われるクラウドサービスとの連携も、今後広がっていくと見られます。
事前に確認すべき制限事項
画像生成には対応していない
Claudeは画像を生成できません。スクリーンショット、図表、書類の写真などを読み取って分析することはできますが、画像そのものを作ることはできません。ビジュアル制作が必要なエージェントには、別のモデルや専用ツールを組み合わせる必要があります。
GPTProでは、文章はClaude、画像は別モデルという形で、同じ画面内でモデルを切り替えながら使えます。
無料版の利用回数制限が厳しい
claude.aiの無料プランは制限に達するのが早く、1セッションあたり数十件程度のメッセージ数で、週単位の上限も混雑状況によって変わります。無料版だけで日常的にエージェントを運用するのは現実的ではありません。
定常的な業務利用を想定するなら、無料アクセスだけに頼らないことを前提にしておく必要があります。
上位モデルはコストが高い
API利用時、Opus 5は入力100万トークンあたり5ドル、出力は25ドルです(1ドル=150円前後で計算すると、それぞれ約750円、約3,750円に相当します)。一方Sonnet 5は入力2ドル、出力10ドルで、Opusの半分以下です。頻繁に呼び出すエージェントであれば、多くの場面でSonnetで十分間に合います。
Opusは本当に複雑な案件だけに使う、という割り切りが費用対効果の観点で妥当です。自社の実際の業務で両モデルを比較検証すれば、Opusの料金を払う必要がないケースが見えてきます。
自律型エージェントを導入する際は法令面の整理が必要
フランスの個人情報保護当局CNILは2025年、エージェント型AIに関する検討ノートを公表し、記憶を保持し外部ツールにアクセスできるエージェントは、データ管理を誤るリスクが通常のチャットボットより高いと指摘しています。日本国内では個人情報保護法(APPI)が適用範囲となり、個人情報保護委員会(PPC)がAIの利用動向を注視しています。
通常の会話型エージェントであれば導入自体を妨げる話ではありませんが、利用者に「AIと対話している」ことを明示し、本番運用の前に自社の個人情報の取り扱い方針を確認しておくことをおすすめします。
Claude を活用したAIエージェント作成手順
ステップ1:GPTProでClaudeを選ぶ
GPTProを開き、モデル一覧からClaudeを選択します。Anthropicのアカウント作成やAPIキーの取得は不要で、GPT、Gemini、Copilot、Mistralと同じ画面からそのまま利用できます。
Sonnetにするか他のモデルにするか迷う場合は、同じ指示を複数モデルに与えて出力を比較するのが最も早い判断方法です。
ステップ2:エージェントを設定する
エージェントの役割を明確な指示文で定義します。何者か、何をするか、何をしないか、回答の形式まで指定します。参考資料、良い回答の例、業界特有の用語など、必要な文脈も合わせて渡します。
Claudeは構造化された指示に強く反応します。役割・ルール・形式・例をセクションごとに分けて渡すと、曖昧な段落だけの指示より結果が安定します。
ステップ3:テストして修正し、実務に取り入れる
実際の業務に近いケースを10件程度用意し、想定外の依頼、曖昧な質問、情報が不足した文書などの限界ケースも含めて試します。ずれが見つかるたびに指示文を調整します。
テストケースで安定した回答が返るようになったら、日常業務に組み込みます。業務内容が変われば指示文も見直します。エージェントは一度作って終わりではなく、運用しながら調整していくものです。
よくあるご質問
Claudeはコードを書かずにAIエージェントとして使えますか?
使えます。一般的な意味でのAIエージェントとは、役割・指示・文脈を保持し続けるモデルのことです。GPTProではこれをフォーム入力だけで設定でき、コードは一行も書きません。コードが必要になるのは、CRMやデータベースなど外部システムと連携させる場合で、その一部はMCPというプロトコルによってコードなしで実現できます。
エージェント用にはOpusとSonnet、どちらを選ぶべきですか?
多くの場合はSonnet 5で十分です。コストパフォーマンスがシリーズの中で最も良く、文章作成、問い合わせ対応、通常の分析業務であればこの水準で足ります。Opus 5が必要になるのは、非常に長い文書や、複数工程にわたる複雑な推論が求められる案件です。
エージェントを作るなら、ClaudeはChatGPTより優れていますか?
どちらか一方が常に優れているわけではありません。Claudeは長い指示を守る力が強く、自然な日本語を書く傾向があります。ChatGPTは画像生成やカスタムGPTなど付属機能が豊富で、周辺エコシステムも広がっています。自社の実際の業務で両方を試すのが最も確実な判断方法で、GPTProなら1つの画面でその比較ができます。
Claudeはブラウザやパソコンの操作もできますか?
できます。2025年8月にプレビュー版として公開された「Claude for Chrome」では、エージェントがウェブサイトを閲覧しフォームに入力する操作が可能です。開発者向けには、コンピュータ操作やブラウジングを行うツールも提供されており、エージェントに実行環境そのものを操作させることもできます。これらの高度な機能は有料プランに限られ、プロンプトインジェクション対策も組み込まれています。
Claudeは無料で試せますか?
claude.aiで無料利用できますが、1セッションあたりのメッセージ数や週ごとの上限が決まっています。日常的にエージェントとして使うには、この制限にすぐ達してしまいます。GPTProでは、Claudeを含む主要モデルに1つの登録でアクセスできます。
Claude と他モデルを実務で比較
GPTProは、Claude、GPT、Gemini、Copilot、Mistralを一つの画面で利用可能です。エージェントを設定し、回答精度を比較。業務に最適なモデルを特定できます。